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裁断サイズを自動計算!裏地・切り替えも選べるシューズケースの作り方

型紙・作り方
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「アルー(areu)」です。ハンドメイド作家としての活動歴は10年以上。こどもが生まれたのをきっかけに洋服作りを始め、現在では親子で楽しめるお揃いの服や、初心者向けのソーイング教室、ワークショップを開催しています。

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年が明け、いよいよ入園・入学準備のシーズンがやってきましたね。 説明会で配られたプリントを見て、「うっ…」となってしまった方はいませんか?

「縦28cm、横22cm、マチ4cmのシューズケースを用意してください」

指定があるのはありがたいけれど、ハンドメイド初心者さんにとって一番のハードルは、「で、結局、布をどのくらいの大きさに切ればいいの?」 という計算ではないでしょうか。

縫い代を足して、マチの分を足して、折り返し分を計算して…としているうちに、「あれ?これだとマチを作ったら高さが足りなくなる?」なんて混乱してしまうことも。

今までに公開した「レッスンバッグ」「きんちゃく袋」「水筒カバー」などの自動計算ツールに続き、今回は「シューズケース(上履き入れ)」版を作りました!

「裏地あり・なし」や「切り替えデザイン」も選べるようになっています。 作りたいサイズを入力するだけで、縫い代込みの裁断サイズがパッと分かるので、ぜひ活用してくださいね。

このツールで作れる「3つのデザイン」

この計算ツールでは、生地の柄やデザインに合わせて3種類の作り方を選べるようになっています。それぞれの特徴と、選び方を解説します。

1. 1枚布(柄の向きなし)

一番オーソドックスで、縫う箇所が最も少ない作り方です。

  • 長い布を真ん中で折りたたんで(底を「わ」にして)袋状にします。
  • おすすめの生地: チェック、水玉、無地、ランダムな総柄など。
  • 注意点: 上下の向きが決まっている柄(車や動物など)を使うと、裏側の柄が逆さまになってしまいます。

2. 2枚布(柄の向きあり)

キャラクター生地などを使う場合はこちらを選んでください。

  • 前面と背面、2枚の布を底で縫い合わせます。
  • メリット: 上下の向きがある柄でも、両面とも正しい向きで作れます。
  • 作り方: 底の部分を縫い合わせてから、脇を縫っていきます。

3. 底切り替え(ツートンカラー)

おしゃれに見せたい時や、底を丈夫にしたい時におすすめです。

  • 本体の布と、底部分の布(切り替え布)を繋ぎ合わせて作ります。
  • メリット: 底部分にデニムやキャンバス地などの濃い色の丈夫な生地を使うと、汚れが目立たず、耐久性もアップします。
  • 入力のコツ: ツールの「切り替えの高さ」には、底から何cmまで色を変えたいかを入力してください(5cmくらいがバランスが良いです)。

「裏地」はあり?なし?

このツールで「裏地(内布)」の有無も選べます。

裏地なしで作る場合

裏地無しで作る場合は、キルティング生地が丈夫でおすすめです。

  • 縫い代の始末: 布の端がほつれないように、「ジグザグミシン」をかけます。
  • 入れ口: 三つ折りにして縫います(ツールは三つ折り分を含んで計算します)。

キルティング生地(キルト)は、2枚の布の間に「中綿(なかわた)」を挟んで、ミシンで縫い合わせた生地のことです。表面の布がポコポコとしていて厚みがあり、入園・入学グッズ(レッスンバッグや上履き入れ)の定番として親しまれています。

よくあるダイヤ型だけでなく、ハートやくまの形をしたキルティング生地も人気です。

裏地ありで作る場合

薄手の生地(オックスやツイルなど)を使う場合や、中をきれいに見せたい場合におすすめです。

  • メリット: ジグザグミシンが不要!表地と裏地を縫い合わせるので、端処理をしなくてもほつれてきません。
  • おすすめの組み合わせ:
    • オックスやツイル× キルティング:しっかり自立します。

写真の見本品は上部分デニム・底部分オックス・裏地キルティングを使用しています。

市販品や見本と同じサイズで作りたい時は?

「お店で売っているこのサイズ感がちょうどいい」「学校にある見本と同じ大きさで作りたい」という時は、完成品をメジャーで測ってツールに入力しましょう。

1. 横幅:一番上の「入れ口」を測る 袋をぺたんこに潰した状態で、一番上の開いている部分の長さを測ります。これを「横幅」に入力してください。

2. 高さ:持ち手を含めずに測る 袋の「本体」の縦の長さを測ります。 ※持ち手は含めないでください! ※マチ(底)を広げずに、ぺたんこのまま真ん中あたりを測ればOKです。

3. マチ:底の「短辺」または「三角」を見る

  • 底の長方形の「短い方の辺」の長さがマチです。

この3つの数字(横幅、高さ、マチ)をツールに入力すれば、その市販品を再現するための裁断サイズが分かりますよ。

上履き入れの仕上がりサイズ表

計算ツールの入力欄(横幅・高さ)に入れる数字の目安です。

学年・用途靴のサイズ目安仕上がりサイズ(高さ × 横幅)マチ備考
幼稚園・保育園14cm 〜 18cm25cm × 20cm4cm園児には「持ち手」を通すのが難しい場合があるため、このサイズでリングタイプ(Dカン)にするか、巾着タイプにするのが一般的です。
小学校(標準)19cm 〜 23cm28cm × 22cm4cm一番オーソドックスなサイズ。高学年までギリギリ使えますが、足が大きくなる子は買い替えが必要かも。
小学校(高学年〜)24cm 〜 26cm30cm × 24cm5cm卒業まで安心のサイズ。「30cm×23cm」で作る学校指定も多いです。
中高生・大人27cm 〜32cm × 26cm6cm厚底のスニーカーや、体育館履きを入れる場合はこれくらい必要です。

↑上の写真は仕上がりサイズ縦30cm × 横24cm、マチ5cm、切り替えの高さ5cmで作成したものです。上履きのサイズは23.5cm

  • 「大は小を兼ねる」の落とし穴「長く使って欲しいから」と最初から特大サイズ(30cm×24cmなど)を作ると、小学1年生のうちは引きずってしまうことがあります。
    • 学校の机のフックの高さは、床から約45cmほどです。
    • 「袋の高さ30cm + 持ち手の長さ15cm = 45cm」となり、床についてしまいます。
    • 対策: 大きめサイズを作るなら、持ち手を少し短め(ループを小さめ)に作ると安心です。

シューズケース裁断サイズ計算機はこちら

作りたい「仕上がりサイズ」を入力して、ボタンを押すだけで計算できます。横幅は開き口の方の幅を入力してくださいね。

📐 シューズケース裁断計算機

1. 仕上がりサイズ (cm)
2. デザイン設定



裁断サイズ(縫い代込み)
※縫い代:基本1cm、裏地なし入れ口3cmで計算。

✂️ 布を裁断しましょう!

計算ツールで表示された寸法をもとに生地をカットしていきましょう。

選んだデザイン(生地の柄の向きや、底の切り替えの有無)によって、必要なパーツの「枚数」や「形」が変わります。

ご自身が作るタイプの図を参考に、必要な枚数を用意してください。

【▼ 裁断図のイメージ ▼】

  • 「裏地なし」で作る場合 図の中の「表地(おもてじ)」と書かれたパーツだけを用意してください。

持ち手について

一般的なDカン(Dリング)を使うタイプの場合、持ち手テープ(25mm幅が一般的)は以下の長さでご用意ください。

  • 長い方(持ち手):30cm〜35cm
  • 短い方(Dカン通し):8〜11cm

シューズケースの作り方

生地のデザイン(切り替えあり・なし)や、裏地の有無に合わせて手順を選んでください。

0. 【下準備】切り替え(ツートン)にする場合

※「1枚布」で作る方は飛ばして「1」へ進んでください。 ※裏地あり・なし共通の作業です。

中表で縫う 「本体の布」と「底の布」を中表(表側同士を合わせる)にして重ね、縫い代1cmで縫い合わせます。

②(裏地なしの場合のみ)端処理 裏地をつけない場合は、この縫い代を2枚一緒に「ジグザグミシン」で処理します。(裏地ありなら不要です)

アイロンとステッチ 縫い代を「底側(濃い色の布側)」に倒してアイロンをかけます。 表側から、縫い目のキワ(底布側)に直線縫い(ステッチ)をかけると、丈夫になり見た目も引き締まります。 これで「1枚の長い布」の状態になりました!

1. 【裏地なし】で作る場合

キルティング生地など、1枚仕立てで作る手順です。

STEP 1:端処理(ジグザグミシン)

★ここがポイント! 袋の形に縫う「前」に、布の周りをジグザグミシンで処理しておくと楽です。

  • 布の両端(長い辺)にジグザグミシンをかけます。
  • 入れ口(短い辺)は後で三つ折りにするので、かけなくても大丈夫ですが、ほつれやすい生地ならかけておきましょう。

STEP 2:入口をアイロンで折る

  • 三つ折りを作る 入れ口の布端をまず「1cm」折り、さらにもう一回「2cm」折って、アイロンでしっかり型をつけます(合計3cmの三つ折りになります)。

STEP 3:脇を縫う

  • 中表に二つ折りにします(切り替えがある場合は、縫い目のラインがぴったり合うように待ち針で留めます)。
  • 両脇を縫い代1cmで縫います。
    • ※注意: 入れ口の「三つ折り部分」は開いた状態で、上まで縫いきってください。

STEP 4:マチを作

底の角をつまんでマチ(例:4cm)を縫い、余分な角をカットしてジグザグミシンをかけます。(ミシンで縫っている部分がマチの長さになります)

三角に折り目を付けてから開くときれいな二等辺三角形になります!

入れ口を三つ折りに戻し(脇の縫い代は割る)、ぐるっと一周縫います。

STEP 5:持ち手を縫い付ける

入れ口に半分に畳んだ持ち手を縫い付けます。短い方にはDカンを挟んでください。

  • 持ち手の端にジグザグミシンをかけておきます。
  • 図の赤点線のように、縫い付けると丈夫に仕上がります。

2. 【裏地あり】で作る場合(共通の作り方)

端処理が不要で、仕上がりがきれいな「どんでん返し」という方法です。

STEP 1:持ち手を「表地」に付ける

  • 表地(おもてじ)の表側に、持ち手とDカンを置きます。
  • 重要: テープのループは「内側(袋の中心)」に向けて置きます。
  • 端から5mmで仮縫いします。

STEP 2:表地と裏地を合体(入れ口のみ)

  • 「表地」と「裏地」を中表に合わせます。
  • 袋の「入れ口(短い辺)」を縫い代1cmで縫います(上下2箇所とも)。
  • これで、表地と裏地が繋がった、長い輪っかの状態になります。

STEP 3:たたみ直して、周りを縫う

縫い代をアイロンで割ります。

「表地同士」「裏地同士」が重なるように、布をたたみ直します。

ポイント:中心(表地と裏地の境目)をきっちり合わせると仕上がりがきれいです。

周囲(両脇)を縫いますが、裏地の片側だけ「返し口(10cmほど)」を縫わずに開けておきます。

STEP 4:マチを作ってひっくり返す

「表地の底」と「裏地の底」、合計4箇所の角にマチを作ります。角はカットします。

返し口から手を入れて、布を表にひっくり返します。

STEP 5:仕上げ

返し口をミシン(または手縫い)で閉じます。

裏地を袋の中にしまい込み、入れ口にアイロンをかけます。表地から裏地がはみ出ないように、裏地を1,2ミリ内側にずらすときれいに見えます。

最後に、袋の口を5mmのステッチを一周して完成です!

まとめ:計算ツールで失敗なし!お揃いのグッズを作ろう

今回は、サイズ変更が自由にできる「シューズケース」の作り方と計算ツールをご紹介しました。

面倒な計算はツールにお任せして、お子さんの好きな生地選びや、ミシン時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。

▼ 入園入学グッズ作りには、こちらの計算ツールも便利です!

シューズケースとお揃いの生地で、他のアイテムも作ってみませんか? 以下の記事でも、サイズを入力するだけで裁断サイズが出せる計算機を公開しています。

【レッスンバッグ】

【きんちゃく袋】

【水筒カバー】

全部お揃いで揃えると、お子さんも自分の持ち物がわかりやすくなりますし、何より統一感があって可愛いですよね。 ぜひ、セットで作ってみてください!

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