JUKI職業用ミシンSL-700EXを使い始めて数年が経ちました。今回は、SL-700EXとSL-300EXの違いや、実際に使用してみた感想、購入価格について詳しくレビューします。
私が使ってみた感想をお伝えしますので、これから職業用ミシンを買おうと思っている方の参考になればうれしいです!
JUKI職業用ミシンSL-700EXとは?
SL-700EXはJUKIの職業用ミシンの中でも人気の高いモデルで、ハンドメイド愛好者やプロのソーイング作家に支持されています。
- 長く使えるデザインロングライフデザイン賞を受賞。
- パワフルな縫製力:厚手のデニムや帆布も楽々縫えます。
- どんな布地にも対応:薄い生地も厚い生地もきれいに仕上がる。
- プロ仕様の機能:工業用ミシンの技術を活かしています。
- LED光量調節可能:作業環境によって光量を調節できます。
詳しいスペックについてはJUKI公式HPからもご確認ください。
デザインは余計な案内や装飾が無くシンプルで気に入っています。リビングに置いているのですが、お部屋にも馴染みます。

家庭用ミシンと職業用ミシンで迷っている方は、以下の記事も参考にしてくださいね。
SL-700EXとSL300-EXの違いを比較!
SL-700EXとSL-300EXの違いは、厚物対応力や一部機能、価格差にあります。以下の表で主な特徴を比較してみましょう。
特徴 | SL-700EX | SL-300EX |
---|---|---|
縫い速度 | 最大1500針/分 | 最大1500針/分 |
パワー | レザーやデニムにも対応 | 薄地から厚地まで対応 |
縫い針の種類 | 工業用針 DB×1 #9〜#18 | 工業用針 DB×1 #9〜#18 |
特徴的な機能 | フロート機能、太糸テンションなど | 自動糸切りかかとスイッチ |
希望小売価格 | 約217,800円(税込) | 約188,100円(税込) |
重量 | 11.9kg | 11.3kg |
実際に使ってみた感想
- 縫製力:縫い心地はどちらも満足できるレベル。SL-700EXはレザーやデニムなどの厚地に特化していて、丈夫な素材を縫うときに頼もしい。
- フロート機能:押さえを少し浮かせて縫えます。縫いずれしやすいものを綺麗に縫うことができます。
- フットコントローラーの違い:SL-300EXはかかとで糸切りをする仕組みですが、SL-700EXは横に小さいスイッチがついています。このため、間違えて糸切りをしてしまう心配が減りました。

私はフットコントローラーの糸切り機能を使っていません。ミシン屋さんいわく、「壊れやすくなるから控えた方がいい」とのことです。
実際の購入価格と購入場所
購入価格と付属サービス
私はSL-700EXを地元の専門店で165,000円(税込)で購入しました(2021年当時)。
以下のアフターサポートも受けられました。
- 3年間の保証
メーカー保証に加え、店舗独自の2年保証付き。保証期間内であれば無償修理もしてもらえました。 - 迅速な修理対応
不具合が起きた際は、直接店舗に持ち込むことで迅速な点検や修理が可能。 - 整備士の的確なアドバイス
国家資格を持つ整備士が在籍しており、メンテナンスやトラブル対応について丁寧にサポートしてくれます。 - 長期的なメンテナンス
保証期間が過ぎても修理や調整を依頼でき、ミシンを長く使うことができます。
ネット購入と比べて初期費用は高めですが、アフターサービスを重視する方におすすめです。
専門店で買った理由
- 整備士がいるお店だったから
1級縫製機械整備技能士が在籍している店舗を選びました。この資格は国家資格で、ミシンの修理やメンテナンスに必要な高度な知識と技術を持った整備士が対応してくれるため、とても信頼できます。 - アフターサービスが充実しているから
購入後の調整や修理が必要になったとき、専門店なら迅速で的確に対応してくれます。 - 店舗で試し縫いができたから
購入前に実際にミシンを使ってみることで、自分に合ったモデルかどうか確認できました。 - 近所にあったから
ミシンの相談や修理時に直接持ち込むことができ、移動の負担が少ないのも大きなポイントでした。 - 親身なアドバイスがもらえるから
プロの視点から、使用頻度や目的に合ったミシンを提案してもらえるのは専門店ならではです。
専門店での購入は、アフターサービスやメンテナンスが充実している点が大きな魅力です。

プーリーの不具合時にすぐに対応してもらえ、製作スケジュールに支障が出ず助かりました。
ネットで購入するほうが安いのはなぜ?
ネット購入が安いのは、店舗運営コストや人件費が抑えられているためです。ただし、アフターサービスや修理対応を考えると、地元専門店での購入が安心な場合もあります。
もし近くになくネットで購入する場合は、アフターサービスが充実していたり、ミシン整備技能士が常駐しているショップを選んでくださいね。
以下のリンクからオンラインで購入できる専門店をチェックしてみてください。整備士が在籍し、アフターサービスも充実しているお店なので安心です。

JUKIのSL700EXの取り扱いももちろんあります!
使用感レビューSL-700EXのここが良かった&気になる点
私は平日は毎日2〜5時間ほどミシンを使っています。主に洋服を作り、普通地から厚地の綿やリネン、化繊生地までさまざまな素材を扱っています。小学校1年生の子どもも、このミシンを使っています。
良かった点
- パワフルな縫製力で厚地もスムーズ
- 膝上げレバーが便利すぎる
- 針や天板を変えればどんな生地にも対応できる
厚地も薄地もスイスイ縫えます!
両手で作業できるので膝上げレバーとフットコントローラーのセットは必須です。
気になる点
- 重量があるため持ち運びには不向き
- 作業音が大きいので時間帯に配慮が必要
- 下糸切れ通知機能がない
出し入れがとにかく大変なので、据え置きにしておいたほうが◎。音が気になる場合は防音マットも利用しましょう。
下糸切れは音や振動が微妙に変わるのですが、ぼーっとしてると気付かず最後まで縫ってしまうことも…。
SL300-EXも検討中の方へ
厚物縫いにこだわらなければSL-300EXでも十分に使うことができますが、フットコントローラーが壊れやすい印象があります。私の場合、使用頻度にもよりますが、約1年に一度フットコントローラーの調子が悪くなり、買い替えることが必要でした。この点を考慮して購入を検討してください。
メンテナンスや付属品
メンテナンス方法
整備士の方に教えていただいた方法を紹介します。
- 油差し:既定の場所に2日に1回、ミシン専用の油を差す。特に釜への油差しは重要。
- なじませる:油を差した後はプーリーを手で回してなじませる。
- ホコリ除去:釜の部分のホコリを定期的に取り除く。

油は一部分につき一滴まで!多すぎると下に垂れて机が油まみれになります。
付属品
- 厚物用針板やスムース押えが便利。
- オプション品としてキルト押えや布ガイドも購入可能。
- ボタンホーラー:SL-700EXはボタンホールが縫えない機種ですが、専用のボタンホーラー(B-6TAなど)を取り付ければ対応可能です。このアタッチメントで眠り穴や鳩目穴のボタンホールが縫えるようになり、特にシャツやコートの製作時に役立ちます。
さらに、JUKIのコンピュータ式ボタンホーラー「EB-1」は、高度なボタンホール作成を可能にします。ボタンサイズや形状に応じた設定が簡単で、美しい仕上がりになります。特にプロ仕様の作品を目指す方におすすめです。
さらに知りたい方へ
職業用ミシンを検討中の方の中には、「ロックミシンも必要?」と迷っている方も多いのではないでしょうか?ミシンの種類によってできることが違うので、用途に合わせて選ぶのがポイントです。
また、「家庭用ミシンと職業用ミシン、どっちがいいの?」と迷っている方に向けて、ミシン選びのポイントを詳しく解説した記事もあります。あなたにぴったりのミシン選びの参考にしてください!
まとめ
SL-700EXは、プロ仕様の性能を持ちながら家庭用でも扱いやすいバランスの取れたモデルです。厚物縫いを頻繁に行う方には特におすすめです。一方、SL-300EXは価格重視で職業用ミシンを始めたい方にぴったり。
ミシン選びに迷っている方は、自分の用途や予算に合わせてぜひ検討してみてください!