- 子どもが使っている水筒カバーがすぐに破けてしまう
- 市販の水筒カバーは高いしサイズが合わない
- サイズの合う型紙が見つからなくて自作が難しい
実は我が家でもまさに同じような悩みがありました。子どもは毎日水筒を持ち歩くから、どうしてもカバーがすぐに傷んでしまうんですよね。
「もっと簡単にぴったりサイズの水筒カバーを作れたらいいのに」
そんな思いから、サイズ自動計算ツールを作ってみました。
この記事では、お手持ちの水筒の「高さ」と「底の直径」を入力するだけで、本体布・底布の縫い代込みの裁断サイズがわかります。さらに、寸法入りの図解までその場で表示されるので、手書きで型紙を作る手間もナシ!
お気に入りの布で、わが子にぴったりの水筒カバーを作ってみませんか?
水筒カバーの仕様
毎日使うものだから、使いやすさは大事。この水筒カバーは、お子さんでもラクに出し入れできる工夫や、ショルダーが付けられる便利な仕様にしています。シンプルだけど実用的なポイントをご紹介します。
スリット入りで“出し入れスムーズ”

本体にスリットがあるから、水筒をスッと入れられます。べろ部分のマジックテープでしっかり固定でき、使用中もずれにくいのがポイント。
Dカンつきで“ショルダー自由自在”

サイドにDカンをつけているので、手持ちのショルダーストラップがそのまま使えます。
水筒の底にぴったり“円形の底布つき”

底部分は、水筒の直径に合わせた円形の布を使っているので、ぐらつきにくくしっかりフィット。印刷用のテンプレートも用意してあるので、きれいな円もラクに作れます。
材料と準備
表地・裏地(ツールで表示された寸法で裁断)

- 表地…オックスやデニムなど厚めの生地
- 裏地…シーチングやブロードなどの薄手生地

柄の上下がある場合は、制作中に向きを間違えないように注意してくださいね。
べろ用の布

表地と同じ生地…7cm×7cm
マジックテープ

2cmくらいの幅を3cm…1組
タブ用テープ

Dカンを通すためのテープです。2cm幅くらいのPPテープなど…6cm×2本
Dカン×2

タブ用テープに合わせた幅のもの…2個
必要に応じてショルダーストラップ

もともと持っているものがあればそちらでもOKです。
水筒カバーサイズ計算ツールと使い方
水筒の高さと底の直径の測り方


高さはカバーがかかってほしい位置までを目安に計測してください。実寸より5mm高くするとちょうどよい仕上がりになります。
円の直径は定規の上に水筒を乗せると測りやすいです。
計算ツールの使い方
- 水筒の「高さ」と「底の直径」をセンチ単位で入力します。
- 「サイズを計算する」ボタンをクリックします。
- 本体布・底布のサイズが縫い代込みで自動表示されます。
- 表示された図を見ながら、生地を裁断すれば準備完了!
この他にも、巾着やトートバッグの布サイズも自動で出せるツールを公開しています。水筒カバーのついでに作りたい小物がある方は、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
水筒カバーサイズ計算ツール
- 水筒がきつくて入れられないと困るので、あらかじめ1cmのゆとりを入れています。
- ゆとりを足した状態で底の直径から円周を計算しています。
- 本体布には左右に1cmずつ、上下にも1cmずつ縫い代をつけています。
- 底布は、直径にぐるっと1cmの縫い代を加えたサイズになります。
- 円の型紙は別でテンプレートを用意しているので、そちらを印刷してご使用ください。
円テンプレートダウンロード

作り方手順
① 表地・裏地・べろ部分を裁断する



サイズ計算ツールで表示された寸法をもとに、表地・裏地を裁断します。べろ用生地は7cm×7cmで裁断します。
②べろ部分を作る



- アイロンで3辺を1cm内側に折ります。
- 半分に折ります。
- 折った部分を閉じるように、ミシンで2mm幅のステッチをかけます。

最後にマジックテープの片一方を写真のように縫い付けます。
③タブを作る


- タブ用のPPテープを半分に折りたたみ、Dカンを挟みます。
- ミシンで5mm端の部分を仮縫いします。
- 下写真の位置に5mmの縫い代で仮縫いします。

Point:タブの中心を、四分割した赤い線より1cm内側にずらしてください。
④べろを本体生地に仮縫いする

上端から1.5cm下の位置にべろを縫い代5mmで仮縫いします。

⑤ 表地を作る

- 両端を中表に合わせて縫い代1cmで縫い、筒状にします
- 上部分は5cm開けて縫ってください
⑥底を縫い付ける

筒状の本体生地底部にに、円形の底布を縫い代1cmで縫い付けます。
ピンなどを使ってゆっくり縫ってください。

⑦ 裏地も同様に作る

⑤、⑥と同じ手順で裏地も作成します。
⑧ 表地と裏地を縫い合わせる

表にした表地を、裏地の中にいれます。中表の状態になります。

⑤で5cmあけたスリット部分を合わせます。⑤の縫いはじめからすぐ下(矢印の部分)から縫い合わせ始めます。

角も曲がってケース口部分をぐるっと縫い合わせます。

縫い合わせの途中6cmは返し口として開けておいてください。

⑤の縫い始めの場所まで縫い合わせます。

縫い終わるとこのようになります。
⑨ 表に返して形を整える

表に返す前に縫い代の角を切り落とします。縫い代が重なり合ってゴロゴロするのを防ぎます。

表に返してアイロンで形を整えます。
⑩ 口部分にステッチをかける

ケース口部分に3mmくらいのステッチを縫います。スリットの切れ込み部分は力がかかるので、2,3回返し縫いをして補強してください。
⑪ マジックテープのもう片一方を本体に縫い付ける

本体表側、マジックテープの張り合わせ位置に印をつけます。

ミシンでマジックテープを縫い付けます。


⑫ 完成!

完成です!お手持ちのショルダーストラップを取り付けるか、紐を結ぶだけでも使えます。
まとめ|ぴったりサイズでコスパも◎
市販の水筒カバーって、サイズが合わなかったり意外と高かったりしますよね。でもこのツールを使えば、ピッタリサイズの型紙がすぐに分かって、自分の好きな布で作れちゃうんです。
しかもスリットつきで入れやすく、マジックテープでしっかり固定できてズレにくい。Dカンがつけられる仕様だから、手持ちのショルダーストラップを使えば肩掛けもOK。
日々使うアイテムこそ、使いやすくて愛着が持てるものにしたいですよね。
さらに「ソーイング日和」では、他にも便利な型紙計算ツールをご用意しています。
▶巾着サイズがすぐわかる「巾着サイズ計算ツール(裏地あり・切替あり対応)」
▶レッスンバッグの布サイズを自動計算できる「トートバッグサイズ計算ツール(裏地あり・切替あり対応)」
ぜひこちらも合わせて使ってみてくださいね。




