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まるで絵本から出てきたみたい!公式型紙で「こん」を本格的に作ってみた

型紙・作り方
areu

「アルー(areu)」です。ハンドメイド作家としての活動歴は10年以上。こどもが生まれたのをきっかけに洋服作りを始め、現在では親子で楽しめるお揃いの服や、初心者向けのソーイング教室、ワークショップを開催しています。

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絵本『こんとあき』。幼い頃に読んだ、という方も多いのではないでしょうか? 「あんな愛らしいぬいぐるみが、自分のお家にもいたらいいな」なんて思ったことはありませんか?

実は私、この冬休みに念願だった「こん」の手作りに挑戦しました!

きっかけは、こんの故郷「鳥取」への旅行が決まったこと。 『こんとあき』は、幼い頃に「あきに似ているから」と両親がくれた大切な絵本。今は私が、自分の子供たちに読み聞かせています。

「せっかくなら、手作りのこんと一緒に砂丘へ行きたい!」 そんな思いで作ることにしました。

実は、こんは公式の型紙を使って、自分の手で作ることができるんですよ。 この記事では、制作の工程を写真付きでレポートします。きれいに作るコツや、便利だった道具も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

きつねのぬいぐるみ「こん」について

「こん」は、林明子さんのロングセラー絵本『こんとあき』(福音館書店)に登場する主人公のひとりです。

おばあちゃんが、孫の「あき」のお守り役として作ったきつねのぬいぐるみ。 あきが赤ちゃんの頃からずっとそばにいて、あきが成長すると、今度はこんの方が少し小さくなってしまいます。

「だいじょうぶ、だいじょうぶ」が口癖で、自分がどんなにボロボロになってもあきを励ましながら冒険する姿はとっても健気で勇敢。 トレードマークは、赤いシャツと、青いストライプのズボンです。

まだ読んだことがない方はもちろん、久しぶりに読み返したい方もぜひ。大人になってから読むと、また違った感動がありますよ。

実は「本物」の型紙があるんです

作者の林明子先生は、この絵本を描くにあたって、実際にこんのぬいぐるみを自作し、それをモデルに物語を描き上げたのだそうです。 だからこそ、こんのポーズや重み、クタッとした質感がリアルなんですね。

そしてなんと、その「本物の型紙と作り方」が、福音館書店の公式サイトで公開されています!

こんを作ろう|福音館書店 (※外部サイトへリンクします)

今回はこちらのレシピをお借りして作っていきます。

制作時間の目安

「一体どれくらい時間がかかるの?」と気になる方も多いと思います。 制作にかかる時間の目安は、トータルで約8時間ほどです。

【予想時間の内訳】

  • 裁断: 1時間
  • 本体の制作: 5時間
  • お洋服作り: 2時間

ぬいぐるみ作りが初めての方はこれくらい見ておくと安心ですが、普段からお裁縫に慣れている方なら、もっと早く完成させられると思います。 一気に作るのは大変なので、週末などに分けて少しずつ進めるのがおすすめですよ。

制作に使った材料と道具

今回は、福音館書店の公式サイト「こんを作ろう」に掲載されている材料リストをベースに、より扱いやすい素材や、好みの質感のものを選んで揃えました。

こんの本体

生地:ふわふわラビットファー(ミルクブラウン・オフホワイト) 手芸屋さんで触った瞬間「これだ!」と思いました。ずっと撫でていたくなる肌触りです。

口・鼻・耳の内側の生地: 公式レシピでは「フェルト」となっていますが、フェルトは時間が経つと毛玉になりやすいため、今回は「トイクロス」を使用しました。 フェルトより薄手ですが、切りっぱなしでもほつれず、毛玉もできにくいので、長く愛用するぬいぐるみには特におすすめです。

首の芯: 公式レシピでは、なんと「タンスシート」(食器棚シート)が指定されています。これを丸めて首に入れ、しっかりさせるんですね。 私は手に入りやすい「フェルト」を重ねて代用しました。

プラスチックジョイント :手足や首を動かすためのパーツです。これを入れることで、こんがちょこんと座ったり、手をあげたりとポーズをとれるようになります。35mmを4個。

口用のワイヤー: 口の輪郭に入れることで、パクっと開いたかわいい口の形をキープできます。百均で購入した針金を使いました。

ぬいぐるみ用の目パーツ :ぬいぐるみの命とも言えるお顔のパーツ。15mmを2個。

手芸綿 :形をきれいに保つために、弾力のあるポリエステル綿をたっぷりと用意しました。特にお尻周りはしっかり詰めるのがポイントです。

こんのお洋服

シャツの生地: こんのトレードマーク!パッと目を引く鮮やかな赤のブロード生地を選びました。

ズボンの生地:白と紺の生地。少ししっかりめの生地だとシルエットがきれいです。

白いボタン5個 :シャツに15をmm2個、ズボンに20mmを3個使います。

あると便利な道具

目打ち: ファーの毛を縫い目から引き出すために必須のアイテムです。

アイロン定規(耐熱): ポケットの細かいカーブを作るときに活躍しました。型紙と同じ形に切った厚紙でも代用できます。

制作レポート:こんができるまで

詳しい作り方は公式ページに記載されていますので、ここでは私が実際に作った「大まかな道のり」と、きれいに仕上げるための「ポイント」を中心にお伝えします。

1.材料の準備と裁断

まずは型紙をカットして、生地に写していきます。

【制作ポイント】ファーの裁断 ファー生地を裁断するときは、毛まで切ってしまわないように、ハサミの刃先を少しだけ入れて「土台の布」だけを切るのがコツです。気をつけて切っても 部屋中が毛だらけになりますが、これは可愛いこんのため…と割り切って頑張りましょう。

2.縫製と、仕上がりを変える「ひと手間」

各パーツをミシンで縫い合わせます。

ここでお伝えしたいのが、「目打ち」を使ったひと手間です。 毛足の長い生地をそのまま縫うと、どうしても縫い目に毛が巻き込まれてしまいます。

生地と生地の境目が変にくびれている

縫い終わったあとの縫い目(境目)から、巻き込まれてしまった毛を目打ちでツンツンと表に引き出して整えます

地道な作業ですが、これをやるだけで縫い目が驚くほど目立たなくなり「モフモフ感」が出せます。絶対にやったほうがいい工程です!

3.ジョイントと綿詰め

手足と頭を動かせるように、プラスチックジョイントを挟み込みます。 そして、ひっくり返して綿を詰めます。

手足を体にジョイントし綿を詰めると……こんが座りました! このフォルムはまさに絵本のこんですよね。

4.お顔作り

続いて、曲線が多くて一番難しい頭の制作。合印がずれないように慎重に縫い合わせましょう。

口は接着芯の周りにワイヤーを手縫いで縫い付けてから口元にボンドで固定…なのですが、うまくボンドでつかなかったので縫い付けました。ピンク色の生地も上から手縫いです。

黒い生地でお鼻を作り、耳と目の位置を決めて取り付けると……

一気にこんになりました! 「大丈夫、大丈夫」という声が聞こえてきそうな、優しい表情です。

首を作り、体と頭を接続します。尻尾も作って縫い付けます。黄色い部分がタンスシートの代わりに使ったフェルトです。

5.ここがこだわり!あえての「つぶれた尻尾」

本体が完成しましたが、実はこのこん、ある大きな秘密があるんです。 尻尾を見てください。ふっくら……していませんよね?

これ、あえて「つぶれた尻尾」にしているんです。

今回の旅の目的地は鳥取砂丘。 絵本の中で、こんは電車のドアに挟まれて尻尾がつぶれた状態で、あきと一緒に砂丘へ向かいます。 その姿を完全再現したくて、心を鬼にして(?)ペタンコな尻尾を作りました。

なんと、公式ホームページにも「尻尾のつぶし方」がちゃんと紹介されているんですよ。 そこまで再現方法を載せてくれるなんて、公式の作品愛を感じますよね。

6.お洋服作りにも便利グッズを活用

こんといえば、赤いお洋服とストライプのズボン。 ここでも、ちょっとした道具が役に立ちました。

● ズボンのポケット作り 小さなポケットの丸いカーブ。アイロンで綺麗に折り目をつけるのは至難の業です。 私はここで、100均(ダイソーなど)で売っている「アイロン定規」を使いました。

ポケットの周り5mmをざっくり並縫いしてからギャザーを寄せ、定規のカーブを布に当てて、それに沿わせてアイロンをかけるだけ。 これだけで、ガタガタにならずきれいな丸みが出せます。

もしアイロン定規が合わない場合は型紙通りの丸みに厚紙を切って手作りしてくださいね。

こんの尻尾の位置に合わせておしりにスリットも入っています。

● 赤いシャツ 鮮やかな赤の生地でシャツも仕立てました。 小さなパーツですが、襟や袖も丁寧にミシンをかけます。

お洋服完成〜!

ついに完成!

出来上がったお洋服を着せてあげて…… すべての工程を終えた「私のこん」がこちらです!

ドアに挟まれて潰れてしまった尻尾(包帯も巻きました)に、鮮やかな赤いシャツ。 自分で作ったからか、なんだか我が子のように愛おしいです!

作るのが難しい…という方は「完成品」も!

「裁縫は苦手だけど、こんが欲しい!」 「プレゼントにしたいけど作る時間がない…」

という方には、公式(サン・アロー社製)から販売されているぬいぐるみがおすすめです。 Sサイズ、Mサイズなどがあり、クオリティも間違いありません。お家にこんをお迎えしたい方はぜひチェックしてみてください。

Sサイズは一緒にお出かけするのにちょうどよいサイズ!

Mサイズのほうが実際のサイズに近いそうです!

まとめ

幼い頃、絵本の中の「あき」に自分を重ねて読んでいた物語。 大人になった今、自分の手で「こん」を作り上げる日が来るとは思いませんでした。

制作は大変な部分もありましたが、一針一針縫うたびに、こんへの愛情が深まっていくような気がします。

さあ、準備は万端! つぶれた尻尾のこんを連れて、鳥取砂丘の風を感じてこようと思います。 旅の様子は、また改めてご報告しますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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