都道府県の形をそのまま巾着にしていくシリーズ第26弾!今回は、日本列島のほぼ中央に位置し、ものづくり愛がぎっしり詰まった “愛知県” を巾着にします。
愛知県といえば、なんといってもあのカニのハサミのような独特のシルエット。三河湾を囲む知多半島と渥美半島が最大の難関。ここさえ乗り越えられれば、可愛い愛知県巾着の出来上がりです!
型紙はA4サイズで用意しました。小倉トーストでも食べながら、のんびり挑戦してみてくださいね。
愛知県巾着のひっくり返しやすさ・収納力・県認識力

愛知県は、西側に知多半島、東側に渥美半島を抱える「湾」のカーブが特徴的。
この2つの腕のように伸びた半島が愛知県の特徴でもあり、ひっくり返しのハードルとも言えます。
- ひっくり返しやすさ:★★☆☆☆
- 収納力:★★★☆☆
- パッと見県認識力:★★★★★
ひっくり返しやすさ:★★☆☆☆
今回の難易度は少し高めです!理由は、知多半島と渥美半島の「細さ」。ここをきれいにひっくり返すのが最大の山場です。
あまりの細さに「もう愛知なんて嫌いだ!」と叫びたくなるかもしれませんが、そこを乗り越えた先に、美しい伊勢湾と三河湾が待っています。
知多・渥美半島を攻略するコツ:
- 縫い代を3mm程度まで思い切ってカットする。
- 「伊勢湾」と「三河湾」のどん詰まり部分(V字部分)に、深く切り込みを入れる。
- 目打ちを使って、半島の先端を優しく丁寧に引き出す。
返すときは、指でゴリ押しせず、目打ちで少しずつ整えるのが正解です。「半島だけ丁寧に、他はサクサク」でいけます。
収納力:★★★☆☆
愛知県は本体の面積がそこそこあるので、都道府県巾着の中でも収納力は高めです。
入れやすいのはこんなもの。
- ハンカチ、ティッシュ、リップなどの小物
- 充電ケーブル、イヤホン
- お菓子(個包装)
- 旅行のチケットや小さめのパンフ
口が極端に狭い形ではないので、「ちゃんと巾着として使える県」です。安心。
パッと見県認識力:★★★★★
半島2本があるので、地図好きには刺さります。
ただ、色や柄に助けてもらうと一気に「愛知だ!」が伝わりやすくなります。
おすすめの演出はこんな感じ。
- 金×黒(しゃちほこ感)
- 赤(名古屋っぽい派手さ)
- 乗り物柄(トヨタの県っぽさ)
- うなぎ/どんぶり柄(ひつまぶし連想)
ワンポイントで「しゃちほこ」タグを付けたら強いです。
愛知県巾着に入れるなら、これ。

愛知県巾着は“日常小物の相棒”になれるサイズ感です。愛知らしさも出すなら、こんな使い方がおすすめ。
- 文房具(ペン・付箋・ミニのり)
ほどよい収納力で、ペンケース代わりにも便利です。 - コスメ小物(リップ・目薬・ミラー)
取り出しやすくて、バッグの中で迷子になりにくいです。 - おやつ巾着(個包装のお菓子)
名古屋っぽく攻めるなら、味噌味系を入れると気分が出ます。 - 旅の思い出入れ(チケット・お守り・小さな紙もの)
形が主張するので、思い出ケースにすると特別感が出ます。
材料

- 表布:タテ25cm × ヨコ25cm 程度 2枚
- 紐:25cm × 2本
※普通地のブロードやシーチングが作りやすいです。
※ほつれが気になる方は、ほつれ止め液などを塗ってください。
※今回使った生地は、綿100%のブロード生地です。
型紙ダウンロード

※印刷は 100%(実寸) で設定してください。外側の線が縫い代線、内側の線が仕上がり線です。
作り方は基本記事へ
基本的な手順はこれまでのシリーズと同じです。
この記事では、愛知県特有の「2つの半島」をきれいに仕上げるコツに絞って解説します。
愛知県巾着をきれいに仕上げる注意ポイント(主に知多半島&渥美半島)
愛知県巾着でいちばん大事なのはここです。
半島が2本あるので、“細いところだけ別対応” がコツ。
1)半島は「返す前」が勝負(知多&渥美)


半島は細くて先がつぶれやすいので、縫う前〜縫った直後にここを意識します。
- 半島部分は縫い目を細かくする(角がガタつきにくい)
- 半島の縫い代はできる範囲で細くカットする(厚みが詰まりの原因)
- くびれ部分は縫い目に向かって切り込みを入れる(輪郭が出る)
写真のように縫い代を処理してみてください。
2)返すときは目打ちで丁寧に引き出す



細かい半島部分は目打ちで丁寧に少しずつ引き出すのがポイント。
- 手芸用鉗子などでで細かい部分以外はひっくり返しておく
- 知多半島(または渥美半島)を「先端から」目打ちで少しずつ引き出す
- 指で引っぱらず、縫い目を傷めないように、内側から押して→外に出す”を繰り返す
- 先が出たら、もう片方の半島も同じように引き出す
目打ちは「一気にズボッ」ではなく、ちょんちょん…と少しずつがコツです。
ここが丁寧だと、半島の先がシャキッとして、愛知県の輪郭がきれいに出ます。
半島さえきれいに返せれば愛知県はもう攻略したも同然です。
※手芸用鉗子とは
ハサミのような形をした「物をしっかりつかむ」ための道具。持ち手の間にある金具でカチッとロックできるため、一度はさんだら指を離しても布や綿を離さないのが特徴です。
・細いパーツを裏側からつかんで表に引き出す
・隅の方まで綿を押し込んだりする
愛知県巾着の半島部分のような、細くて複雑な形をきれいに仕上げるのにとても役立つ道具です。
3)アイロンで「県の輪郭」を作る(ここで愛知になる)


返したあとのアイロンは、ただ平らにするだけじゃなく、県の輪郭を作る仕上げ作業です。
アイロンをかけた後は、型紙と並べてちゃんとひっくり返せているかを確認しましょう。ここで一手間入れると、「なんか地形っぽい」から「ちゃんと愛知県」に近づきます。
まとめ

愛知県巾着は、都道府県巾着シリーズの中でも 収納力が高めで実用的 な県かも…?
難所は 知多半島&渥美半島の2か所。ここだけ丁寧に縫い代処理&返しをすれば、きれいな愛知のラインが出てくれます。
「次はどの県を作ろう?」と迷ったら、全都道府県巾着をまとめているページをのぞいてみてくださいね。形のクセや難易度の違いを見比べながら選べるので、次の1個が決めやすくなります。
▶ 47都道府県巾着まとめ
https://dressmaking.jp/47kinchaku-matome/
まずは肩の力を抜いて、好きな布でサッと1つ。
作り終わる頃には、愛知県の半島がちょっと好きになっているはずです!



