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「曲がっちゃう…」を卒業!ミシンでまっすぐ縫うコツ

ソーイングの基礎知識
areu

「アルー(areu)」です。ハンドメイド作家としての活動歴は10年以上。こどもが生まれたのをきっかけに洋服作りを始め、現在では親子で楽しめるお揃いの服や、初心者向けのソーイング教室、ワークショップを開催しています。

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「ミシンでまっすぐ縫えない!」「初心者でもできる方法は?」と悩んでいませんか?
私自身、子ども向けのソーイング教室や初心者さん向けのワークショップで、みなさんが「縫い目が曲がっちゃう…」と苦戦する場面をたくさん見てきました。でも、少しのコツでビックリするほど縫い目は安定するんですよ。

今回はそんな私の経験を踏まえて、「曲がらない縫い方」のポイントをまとめてご紹介します。「ガイドラインの見方」「生地をズラさないための工夫」「スピードの調整」など、初心者にやさしいコツをギュッと詰め込みましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!


なぜ曲がる?まっすぐ縫えない主な理由をチェック

生地が滑る、ヨレる

滑りやすいサテンなどは、生地そのものの特性によってズレやすい傾向にあります。
「ツルツル滑って縫いにくい…!」と、初めてサテンを扱う方はびっくりすることが多いです。縫い合わせる生地を整えるのに必死になっていると、気づかないうちに縫い目が曲がってしまいます。

おへそズレ?座り方のミス

「おへそがミシンの針の正面」に来ていないと、自然と手元が斜めにずれていくことも。
まっすぐ縫うためには、まず自分が正面に座れているか見直してみましょう。

スピードの出しすぎ

慣れないうちからスピードを上げすぎると、急に曲がったり、生地に引っ張られて縫い目が波打ったりしてしまいがち。縫い始めは特にゆっくりを意識すると、ズレを防げます。

“針先ガン見”でラインを見失う

針の動きが気になるあまり、ずっと針先を見続けていると、縫いラインを見逃してしまいます。
実は「針先を見ない」方が、まっすぐ縫いやすいんですよ。

布がフラフラ!?支え不足で曲がっちゃう

縫い終わりや布端など、生地をしっかりホールドできていない場面で曲がることもあります。生地を持つ場所が少なくなる終盤こそ要注意です。

次の段落からは、それぞれの原因解消のための具体的なコツを解説していきます!


「ズレ防止」がカギ!まち針・手芸用クリップの使い方

生地を縫い合わせるとき、2枚の生地がずれないよう気をつけながらまっすぐ縫うのは大変ですよね。

生地がずれないようにあらかじめ固定しておけば、まっすぐ縫うことに集中できます!

まち針の使い方

1.まち針を刺す場所

①縫い始めと縫い終わり
②ノッチ部分
③まち針を指した場所のさらに間
の順に刺していきます。端から順に刺すと縫い終わりが合わなくなってしまうこともあるので注意。

2.向きに注意する
縫いたいラインに対して直角に刺します。布の内側から布端に向けて刺すとまち針の頭が引っかかりにくいです。

3.針先を使う
縫いたい線をまたいで2~3mmくらいですくいます。針先で細かくすくうと生地のズレが少なくなります。

4.抜くタイミング
押さえ金が近づいてきたらミシンを止めてから抜き、針を折らないよう気をつけましょう。

ミシンを動かしながらまち針やクリップを外す方がいます。危ないし、ずれやすいのでやめましょう!

手芸用クリップの使い方

手芸用クリップは、まち針が刺さらない厚手生地やビニール・レザーなどにも使えて便利なグッズです。

1.クリップで止める場所

基本はまち針と同じです。重たくなるのでまち針ほど多くは使いません。

2.外すタイミング

押さえ金に近づいてきたら事前に外しましょう。

厚地や持ち手などの固定にも使える手芸クリップ。ロングタイプは通常のクリップよりも奥まで挟めるのでとても使いやすいです。

手芸用クリップなら針を使わないので、小さいお子さんがいるご家庭にもおすすめです。


「おへそが針の正面!」姿勢と手の置き方

正しい姿勢で座る

きれいに縫うにはまず姿勢から!ただしいい姿勢でミシンに座るようにしましょう。

  • 背筋を伸ばす
    椅子の背もたれにもたれず、まっすぐな姿勢を意識します。
  • 肘が直角になるくらいの高さで調整
    椅子や机を調整し、肘が自然に曲がる位置に。
  • お腹と机の間はこぶし2つ分ほど空ける
    近すぎると視野が狭くなり、遠すぎると体勢が安定しません。
  • ペダルも踏みやすい位置に設置
    足元をしっかり安定させることで縫いに集中できます。
  • おへそをミシンの針と一直線に
    正面に座ることで、左右にズレにくくなります。

上の写真は針と体の中心が合っている状態。

こちらの写真は座る位置をずらして斜めから見ている状態。これではまっすぐ縫いにくいですね。

夢中になるうちに頭がミシンに近づきすぎて、天秤(縫うとき上下に動く部分)に頭をぶつけてしまう方がたまにいます。視野も狭くなるので背筋は伸ばしたほうが良いです。

右手は添えるだけ、左手は生地を支える

  • 右手:生地がズレないよう、軽く添えて支える(押さえすぎはNG)
  • 左手:針の送りに合わせて、生地を少しずつ進める

力が入りすぎたり、スピードを出しすぎると手前に引っ張ってしまいがち。生地とミシンのリズムを合わせるイメージで縫ってみてください。


針先を見ると曲がる!?視線をガイドに置き換える

「針先NG!」視線を変えるだけで直線キープ

針の動きばかり追いかけると、生地の進行方向が見えにくくなります。
視線は「ガイドライン」や「生地端」に合わせた方が、まっすぐ縫いやすいですよ。

マスキングテープ&ステッチ定規で迷子知らず!

縫い代をまっすぐ縫うのが苦手な方におすすめ!
マスキングテープステッチ定規を使えば、縫い代が分かりやすく、まっすぐ縫いやすくなります。

マスキングテープの使い方

  1. 縫い代が1.5cmなら、ミシンのガイドの「15」の線に合わせて、まっすぐマスキングテープを貼る。
  2. 布端をマスキングテープに沿わせて縫うだけ!

メリット

家にあるもので手軽にできる
✅ プラスチック部分にも貼りやすい

デメリット

❌ 剥がれやすい
❌ 布を支える力はない


ステッチ定規(マグネットタイプ)の使い方

  1. 縫いたい縫い代に合わせて、ミシンの金属部分にステッチ定規を置く。
  2. ステッチ定規の壁に布端を沿わせて縫い進める。

メリット

✅ ステッチ定規が壁になってくれるので、子どもにも縫いやすい
マグネットが強力なのでズレにくい
何度でも使える
カーブにも対応できる

デメリット

プラスチック製の部分には使えない(マグネットがつかないため)
ミシンによっては針板の位置が狭く、置きづらいことがある
マグネットの吸着力が強いため、位置を微調整しにくい場合がある

押さえに取り付けるステッチ定規もありますが、マグネット定規は気軽に使えるので子ども教室で大活躍です!


スピードを落とすだけで世界が変わる!

縫うスピードを早くしすぎると、うまく処理しきれず線が曲がってしまう原因になります。

ゆっくり縫ってみよう

スピードを上げるほど、ちょっとしたブレが大きく影響します。まずは“一番遅い速度”で縫ってみて、慣れたら段階的に上げるのがおすすめです。

ちょっとずつ縫う&確認を習慣に

こまめにミシンを止めて、生地がズレていないか確認するクセをつけると失敗が激減します。
「曲がりそう…」と思ったらすぐ止めて、軌道修正できるのもメリットです。

私が実践している“まっすぐ縫い”のコツ

長い直線を縫うとき、私が無意識のうちにやっている縫い方があります。
特にベルト部分のステッチなど、長い部分を縫うときにやっています。

ちょっとした工夫ですが、意外と縫いやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください!

右手をガイドにしてステッチ定規の代わりに

1.右手で生地をブロック

ステッチ定規のように右手の人差し指を軽く添えて壁にするイメージ。左右の揺れを防ぎます。

2.左手は送り担当

生地をゆっくり前へ送り出すのが左手の役目。

右手の人差し指はステッチ定規の代わりなので、縫う時も動かしません

3.視線は針板のガイドに
「針先は見ない」を意識するだけで、縫い目がまっすぐに近づきます。

4.縫い終わりは左手でブレないよう支える

生地を持つ場所が少なくなる終盤こそ、しっかり支えましょう。

さっそくまっすぐ縫いを試してみよう♪

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まずは作りやすいものからチャレンジして、まっすぐ縫いをマスターしてみてくださいね♪

まとめ:あなたはどのコツから試してみる?

ここまでご紹介したとおり、まっすぐ縫うには「おへそを針の正面に」「ガイドラインを意識して」「スピードは控えめ」など、小さなポイントを押さえるだけで格段に仕上がりが変わります。
あなたのソーイングライフが、もっと楽しく、もっとスムーズになりますように。ぜひ次のお洋服や小物作りに活かしてみてくださいね!

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