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【実体験から学ぶ】ミシンで指を貫通してしまったときの対処法と安全ルール

ソーイングの基礎知識
areu

「アルー(areu)」です。ハンドメイド作家としての活動歴は10年以上。こどもが生まれたのをきっかけに洋服作りを始め、現在では親子で楽しめるお揃いの服や、初心者向けのソーイング教室、ワークショップを開催しています。

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ミシン作業は楽しくてつい夢中になっちゃいますよね!でも、一瞬の油断が思わぬケガにつながることもあるので注意が必要です。今回は、私と仲間の体験談をもとに、ミシンで指を縫ったときの対応方法と、事故を防ぐための予防策をお伝えします。ぜひ参考にしてみてくださいね!

私の失敗談:ボア生地で指が貫通…

ある日の夜、毛足の長いボア生地を縫っていたときのことです。生地の毛が押さえに絡まり、ミシンが止まってしまいました。焦った私は毛を取ろうと針の下に指を入れてしまい、その瞬間、フットコントローラーを踏んでしまいました。

指に針が刺さったときのイメージ画像

針は人差し指の爪のど真ん中を貫通。一瞬の出来事でした。

慌てて針を自分で抜いてしまいました。ズキズキした痛みはあるものの血はほとんど出ませんでした。でも驚きとショックで心臓がバクバク。

翌日病院で診てもらったところ、「骨まで貫通している」とのこと。レントゲン写真には骨に小差な点(穴)が確認できました。抗生物質と痛み止めを処方され、その後は普通に過ごして回復しました。

ミシン作業中の油断が事故につながることを痛感…。特に縫いづらい生地を扱うときはスピードを落とし、無理をしないことが大切だと学びました。


仲間の失敗談:こんなときに指ケガが…

袖つけ作業中に指を縫う

仲間の一人が、袖と身頃を縫い合わせる作業をしていたときのことです。

袖と身頃を合わせるのに集中していたため、自分の指が針の下にあることに気づかず、そのまま縫ってしまいました。結果、針が爪を貫通し、途中で折れてしまいました。糸が指に残ってしまい、病院で麻酔をして糸を抜いてもらう処置を受けました。

厚手の生地でのケガ

別の仲間は、厚手のデニムを縫っている際に指を縫ってしまいました。

硬い生地を押さえながら針の近くで指を動かしてしまい、そのまま針が刺さる事故が発生。幸い、針も糸もすぐに抜けましたが、病院で傷のチェックと処置を受けました。

ミシンで指を縫ったときの対応

もしも指を縫ってしまったら、まずは落ち着いて対応しましょう!ここで紹介するのは、私や仲間が実際に体験してみて『こうしたほうが良い』と感じた方法です。あくまで参考として読んでみてくださいね。

  • ミシンを停止
    フットコントローラーから足を離してミシンを完全に止めましょう。指を無理に動かさないことが大事です。
  • 針と糸の状態を確認する
    次に、針や糸の状態を確認してください。針が折れていたり、糸が指に残っている場合、自分で無理に取り除こうとせず、そのままにしておくのが良いと感じました。
  • 針が折れた場合
    針が折れている場合は、指の中に破片が残っていると完全に取り出さなければなりません。折れた針をあわせて元通りの形になるか確認しましょう。
  • 病院を受診する
    早めに病院を受診するのがおすすめです。抜けている場合も、念の為針を持っていくと良いです。

実際に指に刺さって折れた針。病院に行った際も合わせた時にきちんと元通りになるか確認されました。

針が指に刺さったままだと慌ててしまいますが、局所麻酔で抜いてもらえます!落ち着いて医療機関を受診してください。


ミシン事故を防ぐための5つのルール!

  1. スピードを緩める
    厚手の生地や縫いにくい素材を扱うときは、速度を落とし丁寧に作業を。特に初心者や子どもには低速がおすすめ。
  2. 生地を直すときは必ず停止
    ミシンが動いたまま手を針の近くに入れるのは危険! 必ずミシンを止めてから作業しましょう。
    まち針やクリップを外す時もミシンは止めてください。
  3. 安全グッズを活用
    ニードルガードや指ガードを使えば、針の近くでの作業も安全に。
  4. 作業環境を整える
    明るいスペースで道具を整理し、集中できる環境を作りましょう。作業スペースを広げるには後付けテーブルがおすすめ。
  5. ミシンのメンテナンスを忘れない
    曲がった針や摩耗した針は事故の原因に。定期的にチェックを!

使っている安全グッズ

私が愛用している安全グッズをご紹介します。

ニードルガード

針の周囲をガードし、指が誤って針の下に入らないようにするアイテムです。装着も簡単で初心者の方にはおすすめです。

クリップ

待ち針を使わずに生地を固定できるので、指を針の近くに置かなくて済みます。厚手の生地やズレやすい素材を縫うときに便利です。

目打ち

細かい調整が必要なときに指の代わりに使えます。ミシン針の直前まで布を押さえたり、縫い目を整えるのに役立ちます。穴あけや角出しにも使える万能道具。

ミシン選びも安全な作業の一環です。初心者向けからプロ向けまで、おすすめのミシンについてはこちらの記事も参考にしてください。

安全第一で楽しいミシン作業を!

私自身や仲間の体験談を振り返ると、ミシン作業中のケガは「慣れ」や「焦り」が引き金になっていることが多いです。適切な対応と予防策を心がけることで、ケガのリスクを大幅に減らすことができます。

1.生地の補正や調整は必ずミシンを停止して行う。
2.スピードを抑え、ゆっくり丁寧に作業を進める。
3.指ガードなどの安全グッズを活用する。
4.ミシン針や押さえを定期的に点検する。
5.焦らず、余裕を持った気持ちで作業に取り組む。

特に慣れてきたときに注意が必要です。慣れによる油断から、指の位置を確認せずに作業してしまったり、作業スピードを上げすぎて事故につながることがあります。

安全対策を取り入れて、もっと楽しくミシン作業を楽しんでいきましょう!

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