今回は「都道府県巾着」シリーズ第19弾、【福井県巾着】の作り方をご紹介します!
恐竜王国・福井。北陸新幹線も開通して、今アツいこの県の形をそのまま巾着にしてみたら…あれ?思ったより…攻めてる?
くびれの試練と、日本海のロマンが詰まった、クセ強め巾着の登場です。
【福井県巾着の評価】ひっくり返しやすさ・収納力・県認識力 〜なぜこれを巾着にしてしまったのか〜

福井県といえば、東尋坊・恐竜博物館・越前ガニなど、自然も文化もぎゅっと詰まった北陸の名県。「福井県の巾着?なんか横長で扱いやすそう!」……そう思った方、ちょっと待ってください。
福井県には、見た目以上にひっくり返しのトラップがあるのです。それが、「敦賀あたりのくびれ」。
ここを甘く見て力任せにひっくり返すと……ビリッ。
\やってしまいました。/
ひっくり返しやすさ:★☆☆☆☆(くびれが攻めすぎてる)
地図では美しい福井のライン。でもミシン界では“その細さ、敵”。とくに敦賀あたりのくびれが絶妙で、返すときにミシン初心者を絶望させる形です。目打ち・手芸用鉗子・祈り、フル装備で挑んでください。
収納力:★★★☆☆(見た目以上の器量持ち)
正直に申し上げますと、くびれの先っぽは細すぎて何も入りません。あそこは「飾り」です!大事なことなのでもう一度言います、飾りです!
でも、その“使えなさ”すらも愛おしいのがこの巾着の魅力。バッグとしての実用性も大事だけど、こういう「なんか変」なフォルムが、つい手に取りたくなる理由だったりしますよね。
パッと見県認識力:★★★★☆(若狭湾のカギ爪感がヒント)
あのカーブ、あのツメ先のような海岸線。「これ…福井では?」と思ってもらえたら勝ちです。さらに「福井っぽい何か」をちょい足しすれば、もう誰も迷わない!
福井県巾着に入れるなら、これ。

この巾着、くびれで入れ口を狭めてくるんです。“見た目スリム、中身もスリム推奨”なタイプ。
🦖 恐竜のフィギュア(ミニ)
→ 福井=恐竜のイメージは全国区!
プテラノドンなら折りたたんで収納可。ティラノは無理。
🍘 羽二重餅(個包装)
→ 押し込んでも柔軟に対応してくれる優等生。ただし詰めすぎ注意。
🎫 恐竜博物館のチケット半券
→ 思い出ごとしまえる、福井限定の収納アイテム。
パッと見は地味。でもよく見ると、独特なシルエットでしっかり主張してくる。
それが福井県巾着。ベースはシンプルな無地でも、刺繍やアップリケで「らしさ」を加えると、ぐっと存在感が出ます。
無料型紙はこちら
下記リンクからA4サイズPDFをダウンロード(100%等倍で印刷)
準備するもの
| 材料 | サイズ・数量 |
|---|---|
| 表布 | たて25cm × よこ25cm … 2枚 |
| ひも | 約25cm × 2本 |
道具:ミシン/チャコペン/アイロン/まち針/はさみ/ひも通し
生地のおすすめ
シーチングやブロードなど、扱いやすい綿素材が◎。くびれ部分を返すときに厚手だと大変なので、薄手の布推奨です。
ほつれが気になる場合はほつれ止め液などを塗ってください。
今回は無地ブロード(グリーン系)を使用しました。
作り方を詳しく解説!
1.型紙を生地に写す

→ 型紙の仕上がり線と開き口の縫い代を写します。あき止まりも忘れずに!
2.中表にして縫い合わせる

→ くびれゾーンはゆっくり丁寧に。
3.縫い代をカットする

→ 細かい部分に切り込みを入れて返しやすくします。
4.表に返して整える

→ 表にひっくり返してアイロンをかけます。型紙と見比べて形を整えましょう。
5.スリット部分を処理

→ スリット部分を縫います。詳しい縫い方は基本の巾着の縫い方を参考にしてください。
6.口布部分を三つ折りして縫う(ひも通し口)

→ 1cm+2cmの三つ折り → 端から1.5mmを直線縫い。
7.ひもを通して完成!


福井県巾着 アレンジアイデア
① 恐竜アップリケで“ジュラ紀アピール”
ティラノは無理でも、ワンポイントの恐竜シルエットならOK。
「見た目で福井!」が叶います。
② 若狭塗風の模様で渋くキメる
黒地に金や朱のラインを足せば、伝統工芸感MAX。
③ 北陸新幹線カラーで“令和の福井”を再現
白×青×金で刺繍したら、旅気分アップ!
福井駅に降り立ったあの日を思い出す巾着に。
まとめ:くびれの先に待っている、福井の魅力
ひっくり返しづらさに苦しみながらも、完成したときの達成感はシリーズ屈指!
細長くてちょっと不便。でも、そこがたまらなく愛おしい。
恐竜・和菓子・新幹線、福井の魅力をギュッと詰め込んで。
あなたなりの“福井県巾着”、ぜひ完成させてみてください!


